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高校2年シンガポール・マレーシア研修旅行(3日目)

DATE : 2024/11/11

10月31日(木)、シンガポール・マレーシア研修旅行3日目。

クラス単位で班(各班10人程度)に分かれて1日中シンガポール市内を探索します。

昨日より30分遅い午前6時に起床して、活動開始!7時に朝食をとってから8時30分の再集合までの時間を利用して、ホテルに隣接する「血債の塔(日本占領時期死難人民記念碑)」を訪れる生徒が少なくありません。今回の研修旅行を単なる観光旅行としてではなく、日本とシンガポールのつながりを探究することで、実りの多い滞在にするために、自発的に動く姿勢に朝から感心させられます。

時間通りにホテル4階で点呼を取り、班ごとにシンガポール人バディを待ちます。この日は、前半でバディとともに行動(B&Sプログラム: Brother and Sisterプログラム)、後半でバディなしの行動(班別自主研修)のスケジュールです。現地事情に精通したバディがついているとは言え、教員・旅行代理店スタッフといつでも連絡を取り合えるよう、各班に1台ずつスマートフォンが貸与されます。さらに、地下鉄(MRT: Mass Rapid Transit)を利用するためのEZ-Linkカードが支給され、シンガポール市内を移動する準備が整いました(利用総額が5ドルを超えるとチャージが必要です)。

バディがホテルに到着すると、まずは自己紹介。容赦のない速い英語に最初こそ戸惑いましたが、年齢が近い、文字通りお兄さん・お姉さんのような大学生と、すぐに打ち解けられました。昨日のマレーシア工科大学生との交流の成果が早くも表れているのかもしれません。

B&Sプログラムでは、渡航前に事前学習で扱ったチャイナタウン、リトルインディア、ブギス・アラブストリートのいずれかに必ず訪問することになっています。

この日はディーパヴァリ(Deepavali: ヒンドゥー教徒にとって1年で最も重要な行事。「光の祭り」とも呼ばれます。)ということで、特にリトルインディアは、そこへ向かうブギス駅から既に相当な混雑状況です。リトルインディア駅に到着して地上に出ると、”Deepavali Festival of Lights”とデコレーションされた通りが、多くの人で賑わっています。そのままセラングーン・ロードを進むと、目の前に現れた色鮮やかな神々の彫刻のスリ・ヴィラマカリアマン寺院に圧倒されました。人の様子や街の雰囲気から、もはやインドにいると錯覚してしまいそうなほどでした。

ここで突然のスコール!折りたたみ傘を持っていましたが、急いでアーケードのお店に避難。そこでたまたま日本語表記のお茶のペットボトルが売られていて、どこか安心した気持ちになりました。

あっという間に通り過ぎた雨にほっと一息。市内探索は続きます。

午後2時のチェックポイントになっているマーライオン公園の最寄はラッフルズプレイス駅(と言ってもそこから10分ほど歩きます)ですが、時間的に余裕があるのでチャイナタウン方面から徒歩でのんびり観光していきます。リトルインディアほどの混雑はなく、雨上がりの清々しい天気のなか、高層ビル群の通りを歩いていきました(※午前9時から午後2時までのB&Sプログラムにおいて、チャイナタウン、リトルインディア、ブギス・アラブストリート全てを訪問することも一応可能です)。

マーライオンが見える直前まで来たところで、昼食の「Palm Beach Seafood」へ。入店してから高級店であることに気づいて少し戸惑いましたが、手頃な価格帯でも美味しい料理を楽しめました。次回訪問時は、ぎっしり身が詰まった名物料理のチリクラブにぜひ挑戦したいところです。

マーライオン公園周辺はスコールなどなかったかのような快晴です。バディとお別れする前に、シンガポールお約束のスポットでカメラマンに写真撮影してもらい、記念の1枚ができました!

これ以降は午後8時まで班別自主研修となるのですが、朝から歩きっぱなしでさすがに疲れたようで、どの班もしばらくマーライオン周辺で座って休んでいました。班別自主研修では、シンガポール国立博物館、プラナカン博物館、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのいずれかを必須訪問先としています。外観のインパクトからか、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイが一番の人気スポットでしたが、両博物館も、易しい英語の解説とともに歴史的・文化的な展示品を鑑賞できる、学びの多い観光スポットです。

必須訪問先を堪能した後は、シンガポール・フライヤー(世界最大級の観覧車)に乗ったり、ミントおもちゃ博物館に行ったり、ラッフルズ・ホテルで少し高めのお土産を買ったりして、各班で自由な時間を過ごしました。

6時頃、夕食時のチェックポイントになっているラオパサ・フェスティバル・マーケットに向います。ラッフルズプレイス駅とダウンタウン駅から同じくらいの距離のため、どちらで降りても問題ないのですが、ホテルに帰る際に迷わないよう、リハーサルとしてラッフルズプレイス駅で下車します(宿泊ホテルのスイソテル・ザ・スタンフォードの最寄「シティホール駅」から「ラッフルズプレイス駅」は東西線で1駅です)。

屋台が密集するエリア(ホーカーズ)で教員を探すのはなかなか大変ですが、ホーカーズに一つしかないチーズケーキのお店(Butter & Cream)をチェックポイントとして設定していたため、特に苦労なく合流できました。広いホーカーズの中で、どのお店にするか、何を注文するか、席をどの辺りに確保するか、いろいろ考えるだけで贅沢で幸せな時間です。数ヶ月滞在しないと、とても食べきれなさそうなホーカーズに名残惜しさを感じつつ、満腹になってホテルに戻りました。

研修旅行1日目にチェックインした当初から気になっていた1階ロビーにある魅力的なTWG Teaの佇まい。やっと行ける時が来ました!午後9時30分まで、地下街を含むホテル内のお店を見て回る時間があります。ダンジョンのような地下街は、1階まで迷わずに戻ってこられるか不安になるほどですが、(だからこそ)何も買い物しなくても、ただ見ているだけで十分に楽しめます。無事に帰還(?)した生徒たちの多くは、やはりTWG Teaの黄色の紙バッグを持っていました。

知らない土地での自由行動。生徒・保護者ともに、相当な心配があったことと思います。各自の徹底した危機管理によって、全員無事に1日を終えることができました。明日は実質最終日!最後の最後まで、精一杯シンガポールを楽しみ尽くします。

 

高校2年シンガポール・マレーシア研修旅行

引率教員一同