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高校1年「独占禁止法教室」

DATE : 2023/11/10

11月1日(水)と10日(金)の2日間、高校1年生は学外講師(公正取引委員会)による独占禁止法に関する講座を受講しました。

この「独占禁止法教室」は、高校1年の各クラスで毎年実施しているもので、公共の学習内容をより身近に感じられる授業構成になっています。

需要と供給のバランスを理解するために、販売グループと消費者グループに分かれたシミュレーションゲームを講座の冒頭で実施したことにより、市場経済の雰囲気を教室に作り出しました。続いて、社会に競争があることのメリット、競争がないことのデメリットについて学びました。

独占やカルテルの影響について説明を受けた後、生徒による模擬立入検査・模擬事情聴取を通して、公正で自由な競争の重要性を当事者視点で理解することができました。

質疑応答時には、航空業界の競争の健全性に関する鋭い質問が生徒から投げかけられる場面も見られました。独占禁止法違反は、新聞やテレビのニュースで頻繁に取り上げられるため、今回のテーマについての生徒の問題意識も非常に高いようです。

独占禁止法教室を終えた生徒たちの声:

●私達がリーズナブルな価格で質の良い買い物ができるのは、公正取引委員会のおかげです。売る側と買う側、そして取り締まる側の三つの視点から市場経済に触れることができ、分かりやすかったです。(趙 銘尊志さん)

●公正取引委員会の御意見をいただいて、自分の見識が広がった。緻密に作られた授業構成に感服すると共に、公正取引委員会の使命感の重みに胸をうたれた。全校生徒を代表して、感謝を申し上げたい。本当にありがとうございました。(西尾 健佑さん)

●シミュレーションゲームをしてみて、みんなが選ぶ競争カードにかたよりがありました。しかし、どのカードにも条件がついていてマイナス面も考えると選ぶのが難しいと感じました。

●今まで身近に感じる機会の少なかった「公正取引委員会」という仕事について、シミュレーションゲームや模擬体験を通して、楽しく学ぶことができました。

10月31日(火)のハラスメント防止啓発講演会ではコミュニケーションの基本を、11月7日(火)の「法律と生活」講演会では法律行為の主体としての姿勢を学習してきました。そして今回の「独占禁止法教室」。社会の中で生きるうえで必要な知識の点が線でつながり、理解が深化していくのを日々実感しています。

この調子で学びを深め続け、各自が知識の体系化を図ってください。

高校1年学年会