奈良京都研修旅行最終日、京都で3日間お世話になったホテルの皆様に、研修旅行実行委員の生徒10名が感謝の言葉をお伝えしました。“おもてなし”、世間でよく聞かれる言葉となりましたが、実際に研修旅行を支えていただいて、身に染みて感じられる温かい心遣いの数々を、生徒たちは忘れないでしょう。
この日はクラス別コース研修です。京都で過ごす最後の1日をクラスのメンバー37人で楽しみました。
3年A組の『宇治満喫コース』では、源義経が馬に乗って渡ったという宇治川へバスで移動し、宇治抹茶づくりの体験や平等院の拝観、午後は源氏物語ミュージアムと文字通り宇治を満喫できるコースでした。「抹茶づくりをさせていただいただけでなく、人生の極意を教えてもらいました。」(三星園上林三入本店)「平等院では、友だちが御朱印集めをしていたので集印所に行きました。」「源氏物語ミュージアムでは、紫式部の伝記を図書室で読ん、そのはかない人生に感動しました。」「東寺の五重塔の構造がパンフレットにのっていました。実物のすごさを実感しました。」(東寺)
3年B組は『大原コース』です。京都大原の宝泉院と三千院を中心に巡り、ゆったりと心うるおう雰囲気を味わうことができました。「宝泉院では貴重な法話を聞かせていただきました。庭園(ガーデン)や書院造のお話が印象に残っています。また、自動販売機で宝泉院のお茶が売っていてそれが美味しかったです!」「三千院では、丸いお地蔵さん(彫刻家、杉村孝氏作のわらべ地蔵)がたくさんありました。お土産屋さんでは耳かきが売られていて印象的でした。」
3年C組の『宇治・醍醐寺コース』は、平等院から醍醐寺へ世界遺産の旅。午後は伏見稲荷大社を訪れました。「平等院鳳凰堂は、10円玉を出して実物と比較していた人が多かったです。担任の先生もやっていました。(笑)」「醍醐寺では、皇族関係者しか入れない菊花紋の門(国宝 唐門)があって、そこは入れませんでした。入って見たかったです!」
3年D組『嵐山・嵯峨野コース』では、嵯峨野トロッコ列車に乗って亀岡駅から嵐山駅までを行くロマンティックトレインの旅です。天龍寺の見学、嵐山散策もしました。『トロッコ列車では、今年物理で学習した“加速度”を感じました。それと、有名な保津川下りをしている人に手を振っている人もいました。」「天龍寺の庭園では、踏んだら怒られそうな石庭が印象的でした。」
3年E組『神護寺・高山寺コース』は、かわらけ投げで有名な神護寺を訪れ、その後高山寺に行った後、嵐山散策をするコースでした。「かわらけ投げの体験をしました(かわらけは素焼きの土器)。フリスビーを投げるような感じで遠くに投げるのがうまい人もいました。安全な場所なので心置きなく投げてよいのだそうです。」「嵐山散策で渡月橋を見たのですが、コンクリートが使われていて想像していたのと違う感じがしました。」
生徒たちの話を聞いていると、どのコースも京都の違った一面を覗くことができて、すべてのコースを旅してみたい気持ちにさせられました。
それぞれの行程を終えた5クラスは京都駅に再び集まり、中学3年生一行は新幹線で横浜への帰路につきました。
4日間の奈良京都研修旅行、最後に全員で新横浜駅に到着することができたとき、ホッと安堵する気持ちとともに、この研修旅行に関わってくださったすべての方々に感謝する気持ちが湧いてきました。皆様本当にありがとうございました。生徒たちにとって一生に一度の中学研修旅行です。これからの長い人生、いつまでも心の奥底にすばらしい思い出を大切にしまっておいて、前向きに力強く生きるための糧としてもらいたいと願います。
中学3年学年会