母校も中央大学と合併し5周年となり、同窓会「羽杖会」も独立して5周年となります。 中央大学との合併と新生「羽杖会」5周年の記念の同窓会を、10月25日(日)午前11時より 、ニューグランドホテル新館「ペリー来航の間」において卒業生の皆様共々賑々しく開催いたしました。ご多忙の中171名の方々にご出席賜り、大変嬉しく心から御礼申し上げます。
今回は挨拶の内容を掲載し、当日の様子を多くの会員の皆様にお届けしたいと考えました。
■ 羽杖会 会長 中川 緑
四季で最も美しい紅葉の季節、山下通りの銀杏並木も色づきはじめ、食欲の秋と同時に自然の実りへの感謝の思いも一杯でございます。
同窓会も合併後1回目の開催は旧山手校舎、2回目は都筑区の新校舎、3回目は今日ここ横浜屈指の老舗ホテルでの開催と、隔年で着々と実施されております。今日はご来賓の皆様、学校側の教職員、卒業生の皆様がご多忙の中、大勢ご出席くださり大変嬉しく、心から御礼申し上げます。
大事業であった合併の経過を考えます時、企業の合併は耳にしつつも、蚊帳の外の出来事と思って居りました。然し、身近な出来事として渦中ではありませんが、長き人生の中で貴重な経験と学びをさせていただきました。このことは感謝でございます。今日ここに同窓会「羽杖会」が、合併5周年記念と銘打って開催できましたことは、類い稀なる合併という大きな事業の成果といえるでしょう。伝統を守られた渡邊家、それを誠実に実行に移した教職員のご努力、大きな組織の中央大学の誠意、陰で支えてくれました横浜白門会の皆様、卒業生の皆様の深い未来をかけた祈りからの成立であり、着々と事業の成果が社会的にも評価されていることに深い感慨を覚えます。1985年「プラザ合意」の頃、米国投資銀行と資本・業務提携があり、15年後にその成果が表れたとのこと、然し、それ以上の収穫は業務・人的両面の連携が深まったこと、その交流が今日まで続いていることに感謝していると漏れ聞き、正しく母校もしかり、渡邊家、中央大学、母校教職員、卒業生の皆様との人脈の糸が脈々と繋がっている歴史の証と感じました。
その証が今日の会であります。本当に心から母校を愛してくださる皆様の姿、嬉しく有難く存じます。お陰様で同窓会「羽杖会」も確と位置づけされ、一歩一歩、牛馬の如く確実な歩みをさせていただいております。他校では見られない現象です。これも多くの先達のお蔭、今日も93歳~19歳と幅広く卒業生が相集っております。正しく歴史と伝統は積み重なられており、若き世代に紡いでいかれているのかなと思う昨今です。2年後には「羽杖会」にも男子生徒が卒業し加入されることでしょう。夢は果てしなく膨らみます。
そこで嬉しい事実をお話しさせていただきます。華道部顧問は、初代は卒業生であり井上副会長・今三代目は初代のお孫様。その華道部指導者の辞令交付に同席させていただきました。その帰途、校庭の渡邊たま様の顕彰碑のそばで、グループでお話していた男子生徒の一人が近づき「会長、僕たち4月入学の中学1年生です。」と声をかけられ、7・8名の生徒も一斉に立ち上がりお辞儀をされました。一瞬たじろぎながらも「声をかけて下さり嬉しい。6年後は会員ですね。しっかり学んで下さい。」と言いましたら、全員が「はい」と答えてくれました。また、紅央祭(学園祭)の折、袴田校長先生と生徒・保護者が写真を撮られているところを通り過ぎようとしましたら、一人の生徒が「会長も一緒に撮りましょう。」と声をかけてくれ、80歳、嬉しくもあり、恥ずかしくもある一コマでした。
この寸時の出来事に感銘を受け、如何に先生方が一生懸命、学校教育の学びにおいて勉学のみならず、挨拶や言葉の大切さ、笑顔の美しい人であれ等の人間教育をされているかを垣間見る思いがいたしました。
このような生徒達から、将来、世界に羽ばたき各分野で活躍する卒業生の輩出も現実のものとなるでしょう。これらを思い考えます時、ありきたりの同窓会ではなく、母校の為・卒業生の皆様と共に、新しき時代に沿った同窓会「羽杖会」として、広い視点から社会に還元できる一助が構築できればと考えております。
賛助金も有難うございます。新卒業生ばかりではなく、多くの卒業生がご支援くださることは、夢につながる資金源となります。皆様お一人お一人が広告塔となるよう宜しくお願い申し上げます。
最後に心から今日ご出席の皆様に感謝と御礼を申し上げます。有難うございます。 役員・お手伝いの方も皆様頑張っております。これも感謝でございます。 諸々皆様のお力添え、今後とも宜しくお願い申し上げ、少し長くなりましたが挨拶に代えさせていただきます。
■ 中央大学附属横浜中学校・高等学校 校長 袴田兆彦 様
渡邊たま女史が創設され、今日まで縷々続いた100年以上の精神と伝統は素晴らしい。それを受け継いだ私共は誇りに思う。2年後には男子生徒も卒業し会員として入会するが、今日の「羽杖会」の伝統は大切に守られることを信じ、これからの発展と活躍を祈る。
■ 渡邊たま女史曽孫家代表名誉会員 渡邊俊郎様(三丸興業株式会社代表取締役社長)
これほど大勢の皆様のご出席は大変嬉しく思う。渡邊家も今日は親族2名が出席させて頂き光栄に思う。兄はコンサートを控え、大変申し訳ないが欠席させて頂いた。ご出席の皆様に宜しくお伝えしてほしいといわれた。都筑区に校舎新築移転の折に植樹をさせて頂いた樹木は「フラミンゴ」。花言葉は「節制・大切な思い出」といわれている。まさに渡邊家にとっても学校が存続し、受け継がれたことを大変感謝している。このような同窓会が立派に開催されたことに、深い感動を覚える。言葉にならないほど緊張しつつ、同窓会のますますのご発展を祈念している。 失礼ながら兄順生のコンサートのチラシを配布させていただきたく持参した。
■ 中央大学学員会横浜白門会会長様 小田原眞人 様
今日は、素晴らしい同窓会にお迎えいただき、誠に有難うございました。
中央大学の会合というと、男性95%以上、女性の姿がちらほらといった状況で、今日のように女性ばかりの集まりでの挨拶には、いささか緊張する。会も女性らしい御配慮をいただき、とても嬉しく感じている。 中央大学学員会横浜白門会もこれをご縁に益々の繋がりを継続し、共に発展したいと考える。
ご来賓も学校側から森英人教頭・鈴木英之事務長・原田八雲課長・渡辺かよ子教諭・古田ひかる教諭。
渡邊家から 渡邊ひで美 様(故宜昭夫人)・渡邊秀一 様。
横浜白門会副支部長 後藤寿一 様・その他関係者の皆様がご臨席くださいました。
アカペラライブ「VOXRAY」の熱唱に参加者も同調、校歌・愛唱歌を一同で唱和し予定通りの時間に終了し、ホテル側からも感謝されました。また、出席者からは「大変良い会であった。例年開催してほしい。」との嬉しい声も聞くことができました。
洋港版「はまかぜ」11/20号(jpeg)
地域新聞「はまかぜ」に掲載されました。学校の広告塔として、少々役だったかなと考えます。
その他の活動報告
■ 紅央祭: 新人事で役割を担当し、写真展示・制服の経過(実物)・エコたわし・ガムテープエコバック作成(今年度初の取組)等、来場者も多く新鮮な気持ちで会が終了。これも学校側・生徒会・役員の協力なくしてはできない行事です。感謝と御礼を申し上げます。
■ 役員会:毎月1回(第2土曜日)定例会開催。 行事等基盤事業の検討・2年後の男子生徒卒業による新会員受入れの体制準備等。
多くの皆様に守られている同窓会「羽杖会」、行事には積極的にご参加くださいますようお願いいたします。
本年も残り少なくなりました。よきクリスマス・新年をお迎えください。
皆様のご健勝・ご活躍をお祈りし来年もよろしくお願い申し上げます。
住所変更・ご意見等は卒業生の皆様の欄をご利用下さい。 (中 川 緑)