同窓会「羽杖会」からのお知らせ

卒業式のご報告

DATE : 2018/3/30

平成30年を迎え、3月末ともなりますと桜の開花宣言が報じられております。校庭も木々の緑に色づき、温かな南風、春ならでの桜の魅力を繰り広げております。
遅くなりましたが、母校の同窓会関連の行事経過をお伝えさせて頂きます。(記:中川 緑)

 

○平成30年3月1日(木)中央大学附属横浜高等学校第68回卒業証書授与式が挙行され、渡邊たま様が学校を設立されて110年、男子を含め385名の皆様が、それぞれご自身で選ばれた目的に向かい巣立っていきました。中央大学には80%近い皆様が入学されました。
輝かしい笑顔に新しい環境での「学び」を期待します。
お祝辞は、中央大学副学長 中島康予様、同窓会「羽杖会」会長 中川緑でした。
「羽杖会」からは、会長・副会長2名(小西・上原)が列席させていただきました。
会場に往年の校歌BGMが流れ、感動いたしました。
各賞として
日本私立中学高等学校連合会賞、東京白門ライオンズクラブ奨励賞、6ヶ年皆勤賞、高等学校3ヶ年皆勤賞、渡辺たま奨励賞(学業部門・活動部門)と、努力の成果が実り多くの生徒に授与されました。何と誇らしいことでしょう。
「羽杖会」に新卒業生385人が加入、創立以来2年目の男子卒業生も加わり、嬉しい限りです。卒業生総数 22,927人。

本年も第68回卒業生の保護者の実行委員会(奨学会のメンバー)が「卒業を祝う会」を計画され、「横浜ベイホテル東急」を会場として、約600余名の皆様が集まられ、私共「羽杖会」役員も招待され(参加は3名)、共に楽しいひと時を過ごさせていただきました。昨年に続き、2回目の参加でしたが、先生と生徒の絆の深さに感動。「奨学会」の皆様との交流も構築され、心から感謝しております。まさしく栄光への証と感じられました。

卒業生の進路先は、ホームページをご覧ください。

 

○平成29年3月16日(金) 中央大学附属横浜中学校第70回卒業証書授与式が挙行され、224名が卒業され、100%の皆様が附属横浜高校へ進学されました。
お祝辞は、中央大学総合政策部長 堤 和通様、奨学会会長 二宮 健様でした。
同窓会「羽杖会」からは会長の他に役員1名(森)が出席させていただきました。

 

 

○僭越ながら3月1日の68回生への卒業祝辞を掲載させて頂きます。

卒業式祝辞(平成30年3月1日)   同窓会「羽杖会」会長 中川  緑

第68回、385名のご卒業の皆様、ご卒業心よりお慶び申し上げます。
6年間・3年間の学びを終えられ、お目出度く中央大学横浜高等学校をご卒業されることは、皆様の心にも諸々の思いが深く刻み込まれていることと存じます。また、保護者・ご家族の皆様も学校の教育方針に協調し、信念を通され、ご卒業の皆様を温かく陰に、日向に愛情豊かに支えられ、この良き日を心身共に健康体で次のステップに送りだされる思いに胸一杯のご心境と拝察いたします。その思いは共に感無量でおります。保護者の皆様にも心から感謝とお慶びを申し上げます。おめでとうございます。
今、目の前におります卒業生お一人お一人の顔が光り輝いております。
折しも冬季ピョンチャン五輪が2月9日から開催され、17日間の国境を越えた愛ある感動の幕が閉じました。メダル獲得数13個は、長野オリンピック(1998)以来の快挙です。世界の若者の皆様が競う姿に一喜一憂、日本国では競技時間が遅いためお陰さまで寝不足の日々続き、その上涙腺の切れ間なくこの檀上に立ちましても頭の隅ではまだ五輪の影さめやらずの思いです。
日本を代表する選手として選ばれた方々が凄い活躍ぶりです。一つの目的のために日々たゆまぬ努力の結果のなせる技、そして超人的な精神力に私は脱帽しております。最初のスキージャンプで日本にメダルを取得した方、スピードスケート団体パシュートの(高木美帆選手等)の金メダル・(羽生選手の)怪我後の2大会連続金メダル、スケーターの(小平選手)のハングリー精神、最後の金メダルは妹に負けまいと頑張った新種目のスピードスケートの(高木菜那選手)、カーリングの選手たちの初メダルを達成した喜び輝くにこにこ顔に触れた時、今日卒業を迎えられた皆様の顔と重なりました。それは次世代を担う皆様がしっかりと学びを生かして自己の礎を磨き・築き、いきいきとチャレンジしている姿が同じ姿であると信じていたからです。要は心の鏡・光です。
白雪姫の童話の中で、魔女が「鏡よ鏡、世界中で一番美しいのは誰か」と問い「貴女です」と言われ喜ぶ姿が描かれておりますが、鏡は外形しか映し出されません。心は皆無、本当の姿は諸々の学びを蓄えた心に品格として現れ、その学びを私は原点と考えているからです。男女の年齢を問わず、学びはあくなき追求、広範囲です。頂点はあっても終りはありません。それ故私は心の鏡・光と表現いたしました。今日の皆様はオリンピック選手以上に輝いております。
素晴らしい姿です。
近代オリンピックの開始が1896年、今年は122年の歴史となります。
その歴史を追っていきますと、横浜開港159年、母校が横浜のフロンティア精神と山手のブランドの土地に建築され中央大学と合併したとはいえ、玄関に設置されている胸像の渡邊たま刃自が学校を創設して110年、皆様の卒業回数を学校も歴代から加算して施行しておりますことは、歴史ある伝統を学校が重視してくださる姿勢に心から感謝しております。
校舎も都筑に移築して5年、都筑は弥生時代からと考えますと、夢見るような歴史の新旧織り交じった横浜での高校生活は素敵です。横浜の私学で一世紀以上の学校は数多くありません。諸々の伝統と歴史をかみ合わせた学校で教育を受け卒業される皆様、政治・経済・社会が混とんとしている中、卒業生の皆様大いに知性ある若さを行動力に表してほしいと願います。堂々と胸を張ってお進みください。
たまたま「かながわ県のたより」2月号を見ましたところ、保育人材確保のための政策ですが、知事のメッセージ「ともに明日へ」と、「子どもみらいをスマイル100歳に」と書かれており共感いたしました。何故かこのスマイルの役割は幅広く、優しさと謙虚さ、知性ある行動、すべてに感謝等々が、人々を明るく、穏やかにしていることが、スマイルの相乗効果と考えられます。広範囲のスマイルで日本の未来を切り開き、ひいては「ともに明日」にと繋がる言葉と解釈しておりますスマイルです。私も近年母校に来校する機会多く、行き交う生徒さんから明るい表情でご挨拶いただき、その姿・声に心穏やかにさせて頂き、即ちスマイルが学内に自然体で溶け込んでいるのかと感じる昨今でございます。それは家庭生活・学校教育の成果の結晶でしょう。
そのスマイルをもった卒業生の皆様が、同窓会「羽杖会」にご入会いただきましたことにも心から御礼申し上げます。保護者の皆様にも厚く御礼申し上げます。
先ほどお話しましたが、学校は創立110周年を迎えます。
先人の思いを託された同窓会「羽杖会」は、110周年記念祝会を「ホテル・ニューグランド・ペリー来航の間」で11月17日(土)開催いたします。
「羽杖会」も次世代の為にご活躍くださる皆様に大いに期待しております。
役員一同も新卒業生とともに、若さとスマイルのお力を頂きながら共に進ませていただきます。平成26年3月以降の年度卒業生には、一人でも多くご参加していただきたくための配慮をいたしました。勿論皆様も恩恵を被ります。役員もボランティアとして、一生懸命役割を担って昨年から準備しております。皆様も是非お手伝いください。また、イベントとして音楽大学在学中の卒業生も演奏します。お引き受けの言葉に「まだ勉強中ですが、誇りに思うと同時に一生懸命演奏します」とスマイルで話され、謙虚さの言葉にホッと胸つまされました一言でした。ソプラノ歌手で二期会会員でもある卒業生もサプライズでご参加くださるとのこと、今から楽しみにしております。

このように羽杖会の活動も順調にさせていただいております。その一つとして、ご卒業の皆様にお祝いとして、ささやかながらとらやの「紅白最中」を用意させていただきました。とらやの宣伝ではありませんが、500年もの歴史をたどり、如何にしてお客様のニーズに応えられるか、道一筋に励んでおります。その姿は敬服に値します。後程先生からお受け取りください。なお入会案内にも書きましたが、同窓会として「教育振興資金」「紅央祭」「卒業式」「入学式」等にも協力させて頂いております。ご協力できますことも今日ご入会いただきました卒業生の皆様・保護者・学校・同窓会「羽杖会」会員の皆様のお陰です。

最後になりましたが、教職員の皆様にもこれだけ多くの卒業生を愛し、指導し、成長させて送り出されることに心からの敬意と御礼を申し上げます。
有難うございました。

私も大勢の卒業生を前に緊張しつつ、あれもこれもと走馬燈の如く頭を駆け巡りておりますが、長々言葉にし、お祝辞のポイントなくと反省しております。お許しください。
ではスマイルで卒業生の皆様おめでとうございます。今後のご活躍とご健勝を心からお祈りいたしております。ご清聴有難うございました。

 

○次回は4月6日の入学式後に掲載します

住所変更・ご意見等は卒業生の皆様の欄をご利用ください。
会員の皆様と一層の絆を深めるためにも、
卒業生の皆さん、身近な情報・ご意見をお寄せください。

羽杖会役員:
(中川緑)(小西愛子)(小松久子)(上原貴美子)
(大澤秀子)(伊奈朋子)(森往子)(森本智恵美)(佐藤弥生)
(諏佐啓子)(吉川京子)(高橋美千子)
(加藤節)(楊縵儀)