11月2日~5日の4日間、高校二年生が沖縄へ修学旅行に行ってきました。その様子をご紹介します。
10月末の台風の影響で、天候を心配していた生徒も多かったのですが、幸い大雨に降られることはなく、心地よい気候の下、全行程を実行することが出来ました。
初日は羽田空港から那覇空港へ。飛行機初体験の生徒は少し緊張気味でしたが、友人とおしゃべりをしたり、仮眠をとったりするあいだに、沖縄に到着。少し風が強かったものの、横浜との温度差に沖縄へ来たことを実感しました。午後は平和学習で「摩文仁の丘」「轟壕」「ひめゆり平和祈念資料館」を訪れました。「轟壕」の中では、手に持っていた懐中電灯を消して、一分間の暗闇を体験しました。多くの生徒の感想にこの一分間のことが書かれていて、戦時中の過酷な状況の一端が垣間見えたようです。「ひめゆり」では限られた見学時間の中で、自分たちと同世代の女生徒が戦争に翻弄された様子を学ぶことが出来ました。「百聞は一見に如かず」の言葉通り、実際に見聞きしたものが生徒の記憶に刻み込まれたことでしょう。
二日目はバスで古宇利島を回り、きれいな沖縄の海をバスの中から見学しました。世界遺産の今帰仁城跡を回ったあと、お昼に「美ら海水族館」に到着。ジンベエザメをはじめとするたくさんの魚を見学し、天気が良かったこともあり、公園内のビーチで遊ぶ生徒も。そして「パイナップルパーク」では、数多くの試食に舌鼓を打ちながら、お土産を選ぶことに夢中になっていました。夜は沖縄伝統芸能の「エイサー」を見学。間近で見る迫力に圧倒され、終了後は拍手の嵐でした。演者さんと写真を撮る生徒もいて、沖縄ならではの思い出をここでも作ることが出来ました。
三日目がこの旅行最大のイベント、マリンスポーツ体験。ダイビング・シュノーケル・Uチューブなどから各自選択して行いました。ダイビングは海の中のキレイな魚に触れて、一時間弱の短い時間では満足できなかったようで「また潜りたい」と全員が口を揃えて言っていました。Uチューブでは海の中に振り落とされる生徒が続出。でもみんな笑顔で泳いでいました。また、海からあがった生徒の中には、砂浜でビーチバレーを行う者も。急遽召集された先生陣も年を忘れて夢中になっていました。午後は「むら咲きむら」で体験学習。ここも各自希望した体験をグループに分かれて実施しました。黒糖・サーターアンダギーといった食べ物作りから、吹きガラス・ジュェリーキャンドルといった工芸作品まで。自分の手で作り上げたということが、完成したものをより輝かせたのではないでしょうか。
いよいよ最終日、前日までの疲れを全く感じさせず、最終日も元気いっぱい。午前中は古都首里城。世界遺産に指定されているだけあり、伝統を感じさせる建物でした。一部工事中だったことが心残りですが、琉球王国の礎を感じることが出来ました。午後は国際通りで自由行動。三日間のうちにお土産も買い揃え、荷物も大幅に増えているのに、ラストスパートとばかりにお土産購入ラッシュ。最後の集合場所には、両手に重い荷物をぶら下げた生徒が数多くいました。
全行程終了後、生徒に書いてもらった感想には、「楽しかった」「また行きたい」という言葉が数多く書かれていました。しかし、ただ「楽しい」だけで終わらせることなく、全生徒がこの旅行中に感じたこと・学んだことを今後の人生に生かしていってほしいと思います。