イベント

水曜朝礼

DATE : 2011/2/7
日程:1月26日

 

先週の「水曜朝礼」は
高校2年C組担任の斉藤智子先生よりお話がありました。

 昨年私がこの場に立ってお話しした場面を覚えていますか?あれは7月の暑い頃でした。思い出してくれましたか?そう「新制服の発表」でした。あれから半年、靴下のこと、鞄のことはどうなっているのかな?と思っているのではないか思います。ですから私のとっておきの思い出話は次回にさせていただくことにして、今日は制服委員会の経過報告、結果報告をさせていただくことにします。詳しくは新年度、新しい「生徒手帳」の読み合わせしながら、担任の先生と一緒に確認することになりますので、今日は話をしっかりと聞いていてください。

 本来ならば、今までいろいろな意見を出してくれた制服委員会のメンバーに、さきに報告をしてから全体に話をすべきだと思っています。9月2日に鞄についての意見を出してもらい、「あとはみなさんの意見をもとに、職員会議にかけます」と約束をし、今日を迎えてしまいましたので、とくにメンバーの皆さんは「どうなっているのかな?」と心配していたのではないかと思いますが、今回はクラスごとに話を伝えてもらうよりも、全体に話をした方がいいと判断し、こういう形をとらせていただきました。放課後も残って協力してくれた制服委員会のメンバーに感謝しています。この場を借りてお礼を言います。
 また、高校3年生には、新制服を着ることも、新ルールの適用もないのに話を聞いていただくことになり申しわけないと思いますが、来年度からどのように変わるのかを卒業生として見守っていてほしいので、聞いていてください。

 まずブレザーのボタンのことです。皆さんには、既製のもので見ていただきましたが、2学期の終わりに、新しい校章が決まりましたので、それをデザイン化したものに替えることになりました。

 次に、新しい鞄のことです。今の通学鞄は、女子校生らしく、高級感があってとても素敵だと思っていますが、鞄自体が重く、今よりも大きいサイズのものがほしいという要望が出ていました。そこで、軽くするために素材をナイロン製にし、お弁当や体操服も入る位の大きさの通学鞄を作ることにしました。また、以前からスポーツバックについても学校指定のものがほしいという意見もありましたので、両方の試作をお願いしました。ところが、大きさがあまり変わらなくなってしまいましたので、通学用鞄を今より少しだけ大きいサイズにし、用途に応じてどちらを使ってもよいことにしました。
 近いうちに、在校生の皆さんにも実物をみてもらい、販売の案内をしますので、希望者は購入できます。今は部活動等で必要という人のみ許可プレートをつけてスポーツバックを使用することができます。4月からは学校指定のスポーツバックであれば、許可なく使用することができます。また新入生以外は、許可プレートをつけたスポーツバッグの使用を認めます。
 前回私が話した後に、制服委員会のメンバーである生徒会長さんが話してくれたことを思い出して下さい。会長さんはこのように話してくれました。

  「私たちが出した意見や要望を、先生方が最大限尊重してくれました。例えばリボンとネクタイについて、中学生はリボン、高校生はネクタイときちんと分けるのは学校側としてもっとも望ましい形でしょうが、私たちから『両方ともつけたい』『高校生でもリボンの方が良い』などの意見がでて、『正式の時だけきちんと分けて、普段はどちらでも構いません』ということになりました。 
 制服委員会では引き続き、『指定ソックスでなく自由にしてほしい』という要望を出しています。しかし、自由にすると靴下を長くして、スカート丈を極端に短くする生徒もいるのではないかという心配もありますので、今は検討中です。制限をなくして欲しければ、私たちがきちんと着ることを前提として約束したうえで、お願いすれば不可能ではないと思います。正しい方法そして正当な理由で自分たちの要望を表せば、先生方もきっと理解してくれます」と。
 そうした皆さんの要望を踏まえて、職員会議で議論をし、靴下についてはつぎのように決まりました。紺のハイソックスであれば、ワンポイントがあってもいいです。つまり指定ソックスという規定はなくなります。ただし、学校指定の推奨品は作りましたので、利用していただければと思います。利用しない場合は、それに近いものを使用して下さい。もちろん今のハイソックスでもいいです。また、現在の学校指定の白ソックスは、23・24年度の着用も可能です。そして今までは、正装の指示があるときは白ソックスとしていましたが、来年度からは、紺のハイソックスで統一することになりました。来年度からですので、この3月の卒業式は白ソックスです。普段白ソックスを履いていない人は、探しておいてください。
また、今寒い時期に履いている人も多い、黒のタイツも認めます。

 今みなさんが履いている学校指定のハイソックスが、なぜ短めの長さになっているのかわかりますか?ハイソックス導入の際にもいろいろ検討しました。その時のスカート丈の基準は、「膝の中程を上限とする」という規定でしたので、標準的な長さのハイソックスですと、膝が3cm位しか見えないことになってしまい、そうなると基準が守られず、スカート丈が短くなってしまう生徒が増えてしまうことを懸念して、ミニハイソックスという丈の採用を決めたのです。

 では、なぜスカート丈が短いといけないのでしょう?階段を上がるときに、見えてしまうから。そうですね。それから、みなさんは椅子に座るとき、両膝をずっとつけたまま座っていることができますか?電車の中でスカート丈が短く、足を開いている姿を想像してください。危険ですね。そうした痴漢防止対策を含めて、「膝頭を基準」という約束は、淑女と呼ぶにふさわしい丈の長さなのです。ですから、ハイソックスが自由になってもスカート丈が短くなることがくれぐれもないようにしてください。このように、校則は、皆さんを縛るためのものではなく、皆さんを守るためにあるのです。ですから皆さんの安全が守られないような状態になると、学校としてはルールを強化せざるを得えないわけです。靴下についていえば、例えば推奨品を学校指定にしてそれ以外は履いてはいけないとなってしまうかもしれません。
 まさか今マークが違う靴下を履いている人はいませんね?新しいルールは4月からのことです。ルールはきちんと守ってください。

  新制服の着用規定をもう一度確認します。正装の指示がある時は、ブレザー、正装スカート、白の長袖シャツ、中学生がリボン、高校生がネクタイを着用します。ただし、普段はリボン・ネクタイのどちらをしてもかまいません。また、6月1日から9月30日までの間は、クールビズスタイルを採用し、ノーリボン、ノーネクタイでもかまいません。

 新・旧制服が混在する23年度・24年度のみ認められる着用方法について確認します。現中1、中2は中学生の間、高1、高2は卒業するまで、正制服は、現制服です。本来、トータルコーディネイトされている制服を新旧合わせて着用することは、デザイン性が損なわれてしまうと思いますが、新制服の方が素材面や機能面において向上していること、また現制服の製造が行われないこと、そして新制服も着たいけれど全部を揃えるには経済的に難しいという意見が多数あったことを踏まえ、新旧の組み合わせ着用も一部認めました。
 着用ができる組み合わせは、今のブラウスと新カーディガン・新セーター・新ニットベスト、逆に新シャツと今のセーター・今のニットベスト、そして新シャツと現スカートを組み合わせて着用することを認めました。それ以外はできないことになります。
 着用できない組み合わせの例をあげます。新シャツに今のリボン、逆に今のブラウスに新リボンまたは新ネクタイ、今のブラウスと新ブレザーや新スカート、そして新シャツと今の上着を組み合わせて着用することはできません。また、クールビズスタイルは新シャツのみ適用ですので、今のブラウスでは必ずリボンを着用してください。
 わからなくなってきたと思いますが、簡単に例をあげますと、今の制服にこれまでなかったカーディガンを着ることや、新しいシャツとネクタイのみ購入し、スカートとセーターは今のものを着るといったことができるということです。

 他校の例をみますと、新制服導入の際には、新入生だけから始める学校が圧倒的に多いです。しかし、さきほどのような理由から、在校生にもメリットのあるような着方が認められたので、ルールを守り、趣旨に反するような着方は絶対にしないでください。「新制服は新入生だけにしておけばよかった」という声は絶対に聞きたくありません。
 
 新制服の導入にあたって、ぜひとも注意してほしい点があります。さきほどの靴下の話と同じようになりますが、ネクタイをきちんと結んでください。ここは、人と話をする時に一番目につき、印象を左右する場所です。人は、どんなに中身がしっかりしていても、第一印象は服装などの見た目と挨拶の一瞬で決まると言われています。第一印象をかえるには、かなりの時間が必要です。ましてや、通学途中ですれ違う人など、中身を知っていただくチャンスがなければ、それまでです。そして、あなた自身の印象を左右すると同時に、制服は学校が特定されるわけですから、一人が良くない印象を与えてしますと、悲しいことに学校全体のように思われかねないのです。また、その逆も言えて、一人の生徒の爽やかな印象が、「あの学校いいね」ということになるのですね。
 教頭先生がおっしゃる「横浜で一番の学校」の意味は、学力だけでなく、人間性も求めています。だって、勉強できるけれど、だらしない生徒が多いというような評判が立ってしまう学校にはしたくないですよね。
 先日岡本先生が朝礼でお話しされたように、新しい学校作りに生徒の皆さんが参加して、新しいルール作りが行われるようになってきたことを嬉しく思っています。制服にも、皆さんの意見が反映されています。どうぞ、自由と責任は表裏一体であることを一人ひとりが自覚して下さい。

 そして、注目の男子制服。こちらは、女子の制服に合わせる形で、凛々しい印象になるようなデザインに決まりました。来年度の生徒募集のパンフレットで近々紹介します。再来年どんなかわいい中1の男子が入ってくるか、私は今から楽しみです。

 ここで、お知らせです。今お世話になっている販売店のご厚意で、現制服を割引価格で販売してくれる特別販売日があります。今日の帰りのHRでプリント配布します。現金販売のみですので、利用しようと思う人は代金をお釣りのないようにして封筒に入れ、朝担任の先生に預けて下さい。

 まだまだ寒くて凍える日が続いていますが、春はそこまで来ています。あと、2カ月もすれば、体育館横の桜が今年も見事なピンクの花を咲かせてくれるでしょう。
 その桜が散り葉をつけ始める頃、ですから4月の初めに、今度は校庭の右側のバスケットゴールの後ろに立っている木を見てください。一本の桜の木があります。でも、それを桜だとは気づかないかもしれません。なぜなら、花びらが黄緑色だからです。黄緑の桜は珍しいので、テレビのニュースでときどき話題になることがあります。その桜を見ることができるのも、あと2年です。
 これで、私の話を終わります。ご清聴ありがとうございました。ごきげんよう。