インターナショナルコースでは、“プレゼンテーション力”を国際人として必要不可欠なものと捉え、さまざまな場面で「話し、聞く力」を重視しています。話の内容は勿論、話の場に応じた音量、速度、口調、間や身振りなどは習得すべき大切な項目です。
そうした観点から、11月の国語の授業では教科書の『ハチドリの不思議』を使って、「聞き手に伝えたいことを分かり易く的確に話す」ことを学習する予定です。
その学習活動の一環として、日本の古典的話芸の一つ『講談』を学ぶとともに、中古時代からの歴史・文化に培われた無形文化財に触れることを目的に、内藤恒平(芸名:宝井琴魚)氏をお招きして特別授業をしていただきました。
まず豊富な話術で『講談』の歴史を解説があり、続いて早口言葉などで話のトレーニング、小道具「張扇」の使い方の指導、そして最後は張扇を駆使して、『忠臣蔵』の『吉良討ち入り』の場面を読んでいただきました。
生徒達は『講談』という話芸を知らない者がほとんどで、江戸時代の風俗や思考に対する知識も少なく、始めは戸惑いもあったようですが、先生の明快な説明を受けて、身近なものと捉えることができたようでした。そして、一人でさまざまな人物を演じ分ける語りのリズム、テンポ、ジェスチュアーに圧倒され、「迫力があった」「臨場感があった」などの感想を持ち、強い刺激を受けた様子でした。