イベント

水曜朝礼

DATE : 2010/6/9
日程:2010年06月09日(水)

今週の「水曜朝礼」は
 高校2年A組担任の関根先生と
 中学1年A組担任の伊藤公孝先生よりお話がありました。

-関根先生-

おはようございます。
明日6月10日は,何の日でしょう?
「時の記念日」です。制定されたのは、今から90年前の1920年(大正9年)に東京天文台と生活改善同盟によってです。その頃の日本は今と比べて時の流 れがゆったりしていたので、時間にル-ズな人が多かったそうです。このため、時間の使い方をめぐって、いろいろ問題が起こりました。そこで、時間をきちん と守り、欧米なみに時間を大切にして、皆が気持ちよく生活ができるようにしていくことが目的だったようです。
また、由来としては、「日本書紀」の中に、天智天皇の時代の671年4月25日に「漏刻(水時計)」を新設して時刻を報じたとの記録が残っています。この日を現在使用している太陽暦に置き換えると6月10日にあたるところから決められたそうです。
 時間のことで自分のことを振り返ってみると、先生は現在、50近いですが、
人生の前半の20年と後半の30年はまったく同じ時間にも関わらずスピ-ド感が異なります。小学生の時は、学校から帰るとランドセルを置いて暗くなるまで 友達と遊びにいったりしていて1日が長く感じられました。中学・高校・大学までは非常にゆったりと時間が過ぎていた気がします。後半の30年は前半の倍以 上の速さで過ぎて行った気がします。とても不思議です。
若い君たちには実感がないとおもいますが・・・
実際に私より年上の方と話をすると、みな「時間がすぎるのはあっという間だ」といわれます。本当に1年たつのは一瞬だといいます。だからこそ、1分1秒を無駄にしないで過ごしてほしいと思います。
「夏を制する者は受験を制す」いうよく言われますが、本校の夏休みは40日間です。時間にすると960時間です。有効に使ってください。
1日に10分だけ本を読んだとしても、1年では60時間になります。
1日に5つ英単語を覚えれば、1年間に1800以上の英単語をマスター-できる。
 皆さんも「時は金なり」とか「歳月、人を待たず」という言葉を知っていると思います。時間はどんどん過ぎていきます。また、時間は、目に見えるものでもなく形のあるものでもありませんので実感がありません。
しかし、失われた時間は決して取り戻すことができません。時間はお金で買い戻すことはできないのです。
1日24時間は世界中の誰にも平等あります。平日は学校で8~10時間(放課後の部活動を入れて)、残りの16時間~14時間は、睡眠や食事、家庭学習や習い事、趣味など。休日は8時間睡眠をとったとして、残り16時間あります。
この24時間を計画を立てて使い「時間の大切さ」を再認識してください。そして、「今日を、今を、この時」を精いっぱい生きてください。
 先週の土曜日(5日)、24年前に卒業した生徒が二十人ほど学校に遊びにきました。その卒業生が言っていましたが、「学生時代にもっともっと勉強しとけばよかった」そうすれば「人生変わっていたかもしれない」と
口ぐちに話していました。
ですから、君たちも悔いのない学園生活をすごしてください。

-伊藤公孝先生-

皆さんは「雨宮 清さん」という方を知っていますか。
私は今から4年ほど前に、あるテレビ番組で雨宮さんのことを知りました。
雨宮さんは、たまたま仕事で訪れた『カンボジア』で地雷被害者の悲惨な姿を目にします。
私が「カンボジア」と聞いて思い浮かんだのは、世界遺産になっている「アンコール・ワット」など有名な遺跡がある東南アジアの国ということぐらいでした が、実はこの国では1970年から20年以上に亘る内戦があり、その時に埋められた大量の地雷が現在でもそのまま残されているとても危険な状態だというこ とを、その時初めて知ったのです。
地雷は人を殺すのではなく、手や足の自由を奪い、戦えなくすることが目的である、とても残酷な武器です。
全て除去するのには100年以上かかると言われているそうです。
雨宮さんはそのような状況に対して、「自分に何かできることはないか」と考え、「自分の技術力を活用して地雷を取り除く機械を作ろう」と決心するのです。
しかも雨宮さんの素晴らしいところは、ただ地雷を除去するのではなく、除去を終えた土地を農地や学校等の教育施設用の敷地として活用できるようにしている ということです。決して独りよがりではない、そこに暮らす人の将来まで見据えたその姿からは、言い尽くせないほどたくさんのことを教えられた気がします。
私達は、平和で恵まれた社会に身を置いていますが、世界には悲惨な生活を強いられている人達がたくさんいることを知り、より良い世界を築いていく努力をすることが必要です。
そのために、私は皆さんに
自分のやるべきことを強い意志でやり通す「自主性」
相手を思いやり、譲り合い、協力し、助け合っていく「協調性」
常に自分の可能性を信じて努力し続ける「チャレンジ精神」
を大切にして欲しいと思っています。
目標は簡単には達成できないと思いますが、一歩一歩、着実に進んでいってください。