先週の「水曜朝礼」は
高校1年D組担任の水本先生よりお話がありました。
先日の2月1日~2月3日の3日間で本校の中学入試が行われました。そのときの私の感想と私がみなさんに伝えたいことをお話します。
中学入試には沢山の受験生が集まり、それぞれの受験生が頑張ってきた成果を発揮していました。私は、この中学入試の中で合格証書を渡す仕事を手伝わせてもらいました。そこで私が見たのは、受験生の涙、保護者の方の涙でした。その涙は、志望校の合格を勝ち取るために、一生懸命取り組んだ証だと思いました。
そのような場面を見て、私は感動しました。人が一生懸命頑張った姿というのは、本当に良いものだなと改めて感じさせられました。
去年の今頃には、この場にいる中学1年、高校1年のみなさんも同じような立場でしたね。思い返してみて下さい。他の学年のみなさんもあの頃の自分を思い返してみて下さい。本校に入学する前の自分は、志望校の合格を勝ち取るために一生懸命頑張っていたのではないでしょうか。
中学校、高校生活が、始まってもう数年が過ぎようとしています。では、みなさんに聞きます。
今の自分は、何かに一生懸命取り組んでいますか?
それは、勉強だけに限りません。部活動でも、習い事でも、委員会活動でも何でも良いのです。
私は、この29年間の人生で学んだことがあります。「好きなことに一生懸命になれない(努力できない)者は、嫌なことに一生懸命になれない(努力できない)」です。当たり前のことです。当たり前のことを実現するのは意外と難しいものだと私は考えています。
この歳になって、仕事以外で一生懸命に取り組んでいることはあるかと聞かれると、何かと中途半端になっていることが多いように感じます。
ただ、中・高の時期は、夢中になったものがありました。中学では卓球、高校ではバスケットボールです。特に、高校の時期は、好きで入部したバスケットボール部で本当に努力しました。
しかし、好きなことをする中でも、必ず嫌なこと・辛いことがあるものです。周囲との比較、実力の向上、友達との仲のこじれなど何かうまくいかないなと思うことも多いでしょう。
このような状況になったとき、好きなことが嫌いになったりしていませんか。
または、時間が解決してくれるなんて思っていませんか。
解決するのは自分です。ここでの苦難の乗り越え方が、本当に重要です。何となく苦難を乗り越えても自分には何も残りません。自分の現状を把握し、その現状を打開するためにどうすれば良いか一生懸命考えることこそが必要なのだと私は思います。
苦しいからこそ、乗り越えたときに得るものは大きくなります。そこで得た実感・達成感こそがみんなの自信へとつながっていくのです。
私は、高校時代の経験から自信を持つことができているのだなと思っています。
みなさんも、この学校生活で自分が夢中になれるものを探して下さい。好きなこと・やりたいことに一生懸命取り組み、自信をつけて下さい。これからの時間を無駄にせず、色んなことに挑戦して下さい。努力する大切さを学んで下さい。みなさんの今後の活躍に期待しています。
最後に一つだけ注意すると、すべて一人で考え込む必要はありません。それを支えてくれる周囲の暖かい目は必ずあなたに向いています。辛い苦しいときは、そのことを忘れずに!!