11月1日(金)、シンガポール・マレーシア研修旅行4日目。
スイソテル・ザ・スタンフォードで豪華なモーニングを食べられるのも、これが最後です。先発組(1組・3組・4組・5組・6組)、後発組(2組・7組・8組・9組)合わせて350名の生徒が宿泊していますが、時間差をつけて「Asian Market Café」の混雑を防いでいます。
エレベーターは1階から38階まで(男子生徒の宿泊部屋)で6機、38階から66階まで(女子生徒の宿泊部屋)で6機あるため、部屋と朝食会場の往復に時間がかかることはありません。
午前5時30分に起床し、朝食を済ませると、午前中に訪問するテーマ別研修先(①マリーナ・バラージ、②スンゲイ・ブロウ湿地保護区、③エディブル・ガーデン・シティ、④シンガポール・シティ・ギャラリー、⑤ミスター・バケット・チョコレート・デンプシー・ファクトリー)ごとに2階まで降りていきます。午前中の研修では、各訪問先で特定のテーマ(①水、②自然環境、③食糧自給、④都市政策、⑤企業)について見識を深めることを期待しています。
ホテルから最も距離がある「スンゲイ・ブロウ湿地保護区」チームから、8時10分にバスで出発。昨日のB&Sプログラムと班別自主研修の景色とはまるで違ったシンガポールののどかな風景が車窓から見えます。50分ほどで目的地に到着。木陰の中を進むとは言え、そこはやはり高温多湿のシンガポール。相当な蒸し暑さのジャングルを歩いていきます。入口で早速蚊に噛まれてしまいましたが、日本から持参した虫除けシートで何とか対策可能です。
キーワードは適応(adaptation)。淡水と海水が入り混じる湿地帯のマングローブに生息する固有種のザリガニ(mud lobster)、オオトビハゼ(giant mudskipper)、ジャコウネコ(palm civet cat)などの珍しい動植物を観察して、特殊な環境に適応して生存している様子を現地ガイドによる説明を聞いて学習します。かなり専門的な内容のはずですが、非常にわかりやすい英語の解説で、無理なく理解することができました。休憩のための小屋でくつろいでいるいる最中、ふと屋根の方を見上げると、コウモリの群れが逆さ吊りで眠っていて驚かされました。
「マリーナ・バラージ」では、「論理・表現Ⅱ(英語)」の授業でも勉強したシンガポールの水問題を、「エディブル・ガーデン・シティ」では、実際に栽培している野菜の試食を、「シンガポール・シティ・ギャラリー」では、ジオラマを見学しながらシンガポールの都市政策を学びました。スカイパーク(空中庭園)に昇るためにマリーナベイ・サンズに集合した時に気づきましたが、「ミスター・バケット・チョコレート・デンプシー・ファクトリー」チームは、お土産にオリジナルのチョコレートをもらえたようで、他のチームから羨望の眼差しを浴びていました。
スカイパークからは、シンガポールの街並みを一望することができ、昨日訪れたガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリーグローブも見られます。劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の舞台にもなったインフィニティプールに、個人旅行で必ず帰ってくることを誓った生徒もたくさんいました。
展望デッキを降り、BOSSの看板前で集合したら、次はセントーサ島を目指してクラスごとにバスに乗車します。
まさにリゾート・アイランド!セントーサ島訪問を今回の研修旅行で最も楽しみにしていたという生徒も少なくありません。ロサンゼルスのハリウッドサインを思わせる”sentosa”の屋外広告が見えた途端に車内で大歓声。地下駐車場で下車し、有名なUNIVERSALの地球儀の前で集合写真を撮りました。
その後は4時45分まで自由行動(班別自主研修)。マレーシアン・フード・ストリートで昼食をとったら活動開始です!広いセントーサ島での安全に配慮し、①ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)、②シー・アクアリウム、③シロソ砦の中から、クラス横断で構成した班ごとに訪問先を選びます(複数選択可)。
やはり一番人気はUSSで、日本で事前に購入したオンラインチケットを使って、多くの生徒が入場していきます。既にハロウィンを過ぎていますが、パーク内はまだハロウィン企画が続いていました。入場ゲートを通ってすぐのお店で、ミニオンズやセサミストリートのカチューシャを購入。パークを満喫する準備を万端に、いざアトラクションの列に並びます!トランスフォーマー(Transformers)、ジュラシック・パーク(Jurassic Park)、ハムナプトラ(The Mummy)、シュレック(Shrek)...どれも40分ほどの待ち時間があります。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と比べるとコンパクトなUSSですが、今回乗れたのは3~4つほど。全アトラクションを制覇するには、もう1日来場しなければなりません。
途中、雷雨のために、シロソ砦訪問はキャンセルすることに。ビーチ・ステーションから、モノレール(無料)でUSS、シー・アクアリウムがあるリゾート・ワールド・ステーションまで引き返してきました。
USSもシー・アクアリウムも、窓口で当日券を買うことができます。気持ちも新たに、シー・アクアリウムに入ることにします。海底トンネルのような通路を抜けると、巨大な水槽が出現。そのすぐ横に売店があり、軽食が売られています。それを買って、床にシートを敷き、ピクニックのような感じで魚たちを眺める観光客の姿が目立ちました。日本の水族館とは異なる楽しみ方が非常に新鮮でした。帰りの通路も海底トンネル。水面すれすれを泳ぐシュモクザメのシルエットが幻想的で、しばらく見惚れてしまいました。
名残惜しくも、夕食会場(Goro Goro STEAM BOAT & KOREAN BUFFET)に向う時間となりました。この次の食事は早朝の機内食になるため、ここでしっかりシンガポール最後の食事を楽しみます。日本の鍋料理に似たビュッフェ形式。4日間の研修旅行の思い出話をしながら、大いに盛り上がりました。
そこから、ブギス・アラブストリートを抜け、マリーナベイ・サンズを右手に見ながら、帰国便のチャンギ国際空港を目指します。バスの車内から、ライトアップされたマリーナベイ・サンズの写真を撮り、これでシンガポールともお別れです。
ターミナルに到着したら、各自シンガポール航空のカウンターでスーツケースを預け、搭乗券を受け取ります。この時点では、まだ搭乗口がわからないため、保安検査場を通過してから搭乗口(集合場所)を確認することになります。チャンギ国際空港の出国手続きはやや特殊で、搭乗直前に機内持ち込み手荷物の検査を受けるため、お土産の購入時は注意しなければなりません。
午後11時55分発のSQ638便まで、2時間近く余裕があります。時間いっぱい、広い免税店エリアで最後の観光を満喫します。スイソテル・ザ・スタンフォードで買い逃したTWG Teaのシンガポール限定茶葉を選んだり、BACHA COFFEEで家族用にコーヒー豆のお土産を買ったり、マーライオンの缶入りクッキーをそろえたりして過ごしました。
F41番ゲート前に再集合すると、ここで研修旅行の閉会式。引率教員によるメッセージの後、生徒代表者(研修旅行委員)の感動的な挨拶で、シンガポール・マレーシア研修旅行を締めくくりました。
2度目の保安検査を終えて、いよいよ帰国便に搭乗です。
高校2年シンガポール・マレーシア研修旅行
引率教員一同